水彩絵の具、水彩色鉛筆、クーピー、クレパスの4つの画材を使って、絵本向けのイラストを描いてみました。物語に登場するのが鳥なので、羽の色や形の美しさに気合を入れて描写してみました。
水彩絵の具で塗る
水彩絵の具をイラストのベースの着彩に使いました。にじませたりぼかしたり、流動的な色の流れを表現できるので、繊細な心情表現を表すのに適しているかもしれません。輪郭の周りに明度の高い色を置いて、光り輝いている感じ+感情を伝える効果を狙ってみました。水彩絵の具は時間との勝負で、乾かないうちに色を混ぜ合わせないと特有の表現ができないのが難しいです。計算して色を配色するものの、予想通りにいかないことは多々あります。しかし、偶発的な表現もそれはそれで面白いのが、水彩絵の具の醍醐味かもしれません。
水彩色鉛筆で塗る
細かくシャープに描写したい部分に水彩色鉛筆を使ってみました。ぼやけた感じの表現になる水彩絵の具と違って、色鉛筆は絵を引き締めることができます。水彩色鉛筆の場合は、色を付けた部分に水を付けて筆でのばせば太くて濃い線にもなります。鳥の毛並みを表現するのに使いました。
クーピーやクレヨン・クレパスで塗る
最後にクーピーやクレパスを使って、鳥の体にボサボサしたダッチをポイントでのせました。水彩絵の具や色鉛筆では出せない味が出ます。色鉛筆よりも荒いタッチが出るのがクーピーで、クーピーよりも荒いタッチが出せるのがクレヨンやクレパスです。これらは発色がよく濃い色が出るので、水彩絵の具や色鉛筆よりも強い印象の絵を生み出せます。また、強く塗り過ぎた!と思ったところをねりゴムで擦ると、色を取ることも出来ます。ちなみに…クレパスを塗った後に水彩絵の具を塗ると、クレパスの油脂をはじくので、また違った表現が生まれます。
作成中のこちらの作品は、絵本形式にする予定です。楽しい、面白い、というより、今回はメッセージ性の強い物語を考えてみました。幸福、悲哀、絶望、歓喜、希望、愛…様々な感情を詰め込んでみました。感情表現に力を入れて描いていくつもりです。完成したらまたUPします。