デジタル作画に適したiPad proの特徴とおすすめペイントソフトをご紹介します。
Apple pencilの筆圧感知は2048段階で、ワコムのIntuosやcintiqと同等の性能を持ちます。描き心地は鉛筆に近く、画面の滑り具合は保護シートによって変えられるのでお好みで変更できます。画面に直接描けるのでintuosより直感的で、色の鮮明さでcintiqより上です。
そして一番の違いは外に持ち運べることです。「ちょっと気分転換に喫茶店でコーヒーでも飲みながら描いてみよう!」なんて思った時にも、気軽に持ち出せます。常にバッグに入れていても軽いので気にならず充電も長持ちするので、出かける時はいつも一緒でOKです。
「どんな絵が描けるの?」「どれくらいの品質で描けるの?」とよく聞かれる質問に回答します。
結論から言いますと、アナログで描ける画材や手法は大体再現できます。そのため、目的の画風にあったソフト(アプリ)を選ぶ必要があります。イラスト、水彩、油絵、コミック、鉛筆画など、多くのメジャーなものはアプリも多いです。
また、品質もパソコンでintuosなどのペンタブを使った時と比べると、画面の大きさの制限からくるツールやアイコンの表示領域の広さに差がありますが、最近は各ソフトがショートカットを充実させることで差は無くなってきています。例としては、Procreateというソフトは指の長押しタッチで色をスポイド(取得)する機能があり、パソコンのPhotoshop等でキーボードのショートカットでスポイドする機能と同等の使い易さがあるといったところです。
各ソフトごとの特徴とおススメ度をご紹介します。
Procreate
おススメ度 : ★★★★★
用途 : スケッチ全般、コンセプトアート、鉛筆画(描き込んだ作品からメモまで)
◆特徴
表現の幅、品質ともに優れています。一番のおススメです。レイヤー機能(透明度、描画モードもあり)やブラシの種類やカスタマイズも豊富ですので、パソコンで絵を描き慣れている人も馴染みやすく出来ています。Procreateは万能型のペイントソフトなので、迷ったらこれにしましょう。
Procreateで描いた絵です↓参考にどうぞ。
●イラスト・絵画「キツネ」の絵を描きました。
MediBang Paint
おススメ度 : ★★★★☆
用途 : コミック、ゲームイラスト(ソーシャルゲームに出てくるようなイラスト)
◆特徴
ゲームに登場するようなイラストが描きたいという人に向いています。一方でリアルな油絵や水彩を表現するには向いていません。Procreate同様、基本機能は充実しています。その上で、コミックに特化したペン(Gペン、丸ペンなど)の機能が豊富です。
イラスト・マンガ制作のペイントフト↓
●CLIP STUDIO PAINTで絵を描く
Paintstorm
おススメ度: ★★★☆☆
用途 :スケッチ全般、アクリル画、鉛筆画
◆特徴
ブラシのカスタマイズ機能が豊富です。また、ショートカットが手元にボタンで表示されていて使いやすいです。基本的な機能が充実している分、アイコンが小さく見辛い場合もあります。
Sketches
おススメ度:★★☆☆☆
用途 :水彩画、ペン画、鉛筆画
◆特徴
手軽なスケッチをするのに向いています。水彩のにじみ方や、混色が本物に似ています。機能が少ない分、見易く使いやすいソフトです。
自分の用途に合わせたペイントソフトを選んで使ってみて下さい!