デジタルペイントの制作日記です。3月3日ひな祭りのお雛様をイメージしてイラストを描きました。題名は、「春爛漫」です。幸せいっぱいな情景を作ってみました。雛人形って天皇と皇后様の結婚式を表しているんですよね。中国では龍が皇帝、鳳凰が皇后の象徴なので、そのデザインも取り入れてみました。いろんな要素を現代風にまとめてみたら、和漢洋折衷雛になりました。今回の絵は、優美さと華やかさをポイントに描いています。
<イラストメイキング動画>
photpshopによるデジタルペインティング
鉛筆で線画を描く
プリント用紙などに鉛筆で下描きしてから、画像をスキャナーで取り込みます。A4用紙に描きました。データ化した画像をphotoshopで開き、トーンカーブでコントラストと明暗を調整した後、鉛筆で描いた輪郭線が綺麗に見える状態に整えました。
背景の固有色を塗る
画面の大半を占め、絵の第一印象を決める背景を最初に塗りました。光の具合や色の配色バランスといった全体的なイメージを表すことが目的なので、大雑把に塗って一旦ストップします。参考にして塗る線画は、レイヤーの一番上に常に置いておきます。
人物の固有色を塗る
肌、衣服、髪の固有色を塗ります。光や色など…背景とのバランスを見ながら、こちらもまず大雑把に塗ります。計画を立てること重視なので、塗りがかなり雑な状態になっています。人物の重要な顔などはこれから先、気合を入れて描いていきます。
人物を描き込む
光の方向を定め、人物に陰影をつけていきます。時間はお昼前くらいで、太陽の光源は左上の少し奥の方にあることを想定してみました。それに合わせて影を落とし陰を描いていきました。最初は荒めに描いて、徐々に形を整えながら描き込んでいきます。固有色を塗った後に金のキラッとした輝きも入れました。細かい布の模様は後回しです。一応、ペン入れして人物に輪郭を描いてはみましたが…陰影をゴリゴリ描いていったので、最終的にはいらなかったかもしれません。。
●綺麗な女性の顔の描き方 …お雛様の顔をクローズアップしてみました。
背景を描き込む
人物とのバランスを考えて背景を描き込んでいきます。手前には春の草花を描き、遠景には桜と新緑の木々と滝を描いてみました。背景の木々は遠景にありますが、ある程度リアルに描写しました。遠景をぼかして描くとミニチュアっぽい空間になってしまうので、描き込みが必要です。この段階では、まだ空気遠近が描けていないので、人物と背景との間に距離感が出ていません。
空気遠近を整える
屋外の太陽光は強いので、人物に反映される光と陰影のコントラストを強めました。立体感とリアリティーが増したかと思います。逆に、遠景の木々のコントラストははっきりさせないようにしました。遠景の木々は、遠くに行くにしたがって空の色に馴染ませていきます。だんだん水色に染まっていくようにしました。一方で、一番手前の草花は固有色をはっきりさせました。しかし、絵のフォーカスは人物2人に合わせたいので、手前の草花にはぼかしを入れました。
クエフェクトを追加する
細かい衣服の模様を入れ、輝きの強い部分にキラッとしたグレアを加えました。遠景には霞を加えて奥と手前をはっきりさせる調整を行ってから、桜の花びらと蝶を舞わせました。光の感じや空気感を整え、最後に一枚の絵としてまとまるように色調を補正したら完成です。
祝賀っぽい華やかなイメージになったかな…どうでしょう。
●イラスト・絵画「端午の節句」を描きました。 …こどもの日の鯉のぼりのイラスト
●イラスト・絵画「七夕の節句」を描きました。 …七夕の日の織姫と彦星のイラスト
CLIP STUDIO PAINT PROはイラスト制作専用
CLIP STUDIO PAINT EXはイラスト制作とマンガ制作に特化
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ちなみに、こちらのイラストは液晶タブレットで描きました。板ブレットより直接的に描くことができるので、とても描きやすいです。
今回はPhotoshopで描きましたが、CLIP STUDIO PAINTにも同じ機能があるので同じような絵が描けます。
●CLIP STUDIO PAINTでイラストとマンガを描く
●イラスト・絵画「かぐやひめ」を描きました。 …水彩画のイラスト
●女性と花をモチーフにして絵を描く …アナログで描いた人物イラスト
●綺麗な女性の顔の描き方
●感情をもった人物の表情を描く
●人形をベースにして色々な角度で人物を描く