ぬりえやイラスト制作に欠かせない色鉛筆。色鉛筆には油性と水性があります。水に溶ける絵の具のような水彩色鉛筆と違って、顔料をワックスやオイルで固めた油性色鉛筆は、発色がよく水分を弾きます。水彩色鉛筆でも油性色鉛筆でも柔らかいタッチ表a現や混色も出来ますが、特に、はっきり&くっきりした色を塗りたい場合には、油性色鉛筆がおすすめです。
色鉛筆は、メーカや値段によって色や品質が全く異なるので、購入する際はよく確認する必要があります。(例えば… 同じ本数でも「トンボ」と「三菱」では入っている色が異なります。また、同じメーカーでもお値段の違う「ファーバーカステル」と「ファーバーカステル ポリクロモス」は品質が異なります。)
他にも、消しゴムで消えるもの、クレヨンっぽいものなど、とにかく色んな種類があるので、用途を考えながら選ぶのが大事です。
ぬりえで使う定番の油性色鉛筆
小学生が揃える定番の色鉛筆がトンボ(Tombow)か三菱880だと思います。大人の塗り絵でも使われる人気の油性色鉛筆です。普通のお絵かき帳に色を塗ってみました。
トンボ色鉛筆NQ(Tombow)
三菱No.880と比べると、全体的に彩度が抑えられていて落ち着いた色合いです。(とりわけピンクの彩度が低いです。)タッチはほんわりボサボサっとした感じになります。描き心地は滑らかです。三菱No.880よりも重ね塗りがしやすいです。温かみがある絵を描くのに向いていると思います。
三菱鉛筆 色鉛筆 No.880
トンボNQと比べると、全体的に彩度が高く、色がピッタっと定着する感じがします。はっきりした雰囲気の絵を描くのに向いていると思います。濃く塗ると綺麗に混色できなくなるので、薄く塗り重ねていくのがポイントとなります。
三菱鉛筆 色鉛筆 No.888
大人の塗り絵(コロリアージュ)向けに選ばれた色鉛筆のセットで、同じ36本でも三菱No.880とは入っている色が違います。ピンク系と緑系のパステルカラーの色合いが多く入っていて、草花など自然の世界やファンシーな世界観を表現するのに適したカラーバリエーションとなっています。
消しゴムで消せる便利な色鉛筆
三菱鉛筆 uni ユニアーテレーズカラー
鉛筆のように、消しゴムでしっかり消せる色鉛筆です。MONOの消しゴムで試してみると、力を入れずにスッとなでるだけでスルっと綺麗に色が消えます。しかも発色がよく、描き心地が滑らかです。絵を描き直ししたい!絵にホワイトをかけたい!といった人におすすめの色鉛筆です。ただ、濃く重ね塗りした時に混色がしにくい感じがします。
サクラクーピー色鉛筆
プラスチックとワックスでできた色鉛筆です。発色がとてもよく、描き心地が滑らかです。芯が柔らかいので、力を入れすぎなくても綺麗な色が描けます。小学生には特におすすめの色鉛筆です。クーピーペンシルよりもきめ細かく描けますが、他の色鉛筆と比べると少々あらいタッチになります。消しゴムで消すと消えますが…若干色が残ります。(トンボNQと同じくらいの濃度の色が残りました。)
プロも使う高級色鉛筆
三菱鉛筆 色鉛筆 ユニカラー
透明感があり、彩度の高い色が綺麗です。描いたところがツルツルします。ワックスが多めで、重ね塗りや混色がしにくいという感じがあります。単色塗りに適しており微妙に違う色合いも多いので、大人の塗り絵(コロリアージュ)をする人に向いています。
ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆
鮮やかで濃い色がしっかり出る色鉛筆です。芯が柔らかくて描き心地も滑らかです。重ね塗りも混色も綺麗にできます。絵の具に負けないくらいのインパクトのある絵が描けます。「塗り絵」というより、本格的に絵を描く人におすすめの色鉛筆です。高価な色鉛筆ですが、それだけ価値があります。
油性色鉛筆はメーカーによってそれぞれ特色がありますが、自分の好んだ色やタッチを出せる色鉛筆を混ぜて使うのが一番よいかな、と思います。濃く塗ったり薄く塗ったり混ぜたり消したり…いろいろな使い方をしながら作品制作をしてみてください。
↓エイミーの塗り絵はこちらからダウンロードできます。