題名「立ち向かえ!」水彩絵の具で桃太郎を描いてみました。鬼退治のため、桃太郎とそのお伴たちが、出陣しているシーンです。
<用意するもの>
鉛筆・ねり消し・画用紙・トレース台・水彩色鉛筆・水彩絵の具
ラフスケッチと下書き
エスキース帳にたくさんラフスケッチをして、絵を構成するの要素や全体の構図を固めてから、画用紙に鉛筆で下描きします。桃太郎、犬、猿、雉が、メラメラと闘志を燃やしながら突き進むイメージの絵にしました。背の低い動物たちの表情が見えるように、また、桃太郎が堂々として見えるように、カメラアングルは若干アオリぎみにしました。
主線入れ
シリウス画用紙に、水彩色鉛筆と水彩絵の具を使って描きました。最初に鉛筆で下描きを行い、トレース台に画用紙をのせて色鉛筆で輪郭を描いてから着彩しました。鉛筆の黒い線の上から着彩すると色が濁ってしまうので、水彩画と相性の良い水彩色鉛筆で輪郭を描き直すということをしています。
着物の模様、炎など、細部のイメージもこの段階で描きました。上部の着物は流水模様にすることで、桃太郎をバックの炎から浮きだたせるようにしました。正反対のものを配置することで、対象を劇的に見せるという効果を狙っています。輪郭に色を付けて描くと、全体の配色イメージが見えてきてよいです。
固有色の着彩
水彩絵の具で着彩していきました。ベースの色を大まかに塗ってから、細部を描き込んでいきます。配色、明暗のバランスを考えて全体を着彩していきます。今回は、光を感じさせる白を生かした配色を狙って、画用紙の白を効果的に利用した塗り方をしています。動物たちは、毛並みを意識した筆タッチで塗っていきました。動物の毛や煙等、いろんなものをたなびかせることで、躍動感を高めたつもりです。
細部の描き込み
陰影のたまる部分や強調したい部分は、最後に色鉛筆でしっかり描き込みました。特に顔は、シャープな線で描き込んでいます。
金色の絵具をアクセントで使ってみました。原画は、角度によって光り方が変化して見えます。
イラストをスキャナーでスキャンすると金の光沢感が潰れてしまうので、デジカメで撮影しました。が、ちょっと全体的にボヤケて鮮明さがなくなってしまったような気がします。やっぱり作品は、アナログの原画はアナログのまま、デジタルの原画はデジタルのまま、見た状態がいいですね。。
↓五節句をイメージした和物のイラストです。デジタルイラストの描き方をまとめてみました。
●イラスト・絵画「春爛漫(桃の節句)」を描きました。
●イラスト・絵画「青雲の志(端午の節句)」を描きました。
●イラスト・絵画「天の橋を渡る(七夕の節句)」を描きました。