男の人と女の人の顔や体を描く際の、違いを意識した描き方のポイントをまとめてみました。イラスト等を描く時に意識するとよい点を、少年、若者、中年以降の人で分けてみました。年齢や体格によって違ってきますが、成人男女の身体の大きな違いを挙げると…「男性は、脂肪が少なく骨筋が目立ち、筋肉があるので、全体的に硬い感じで角ばっている。女性は、脂肪がついているので、全体的にふっくら丸みをおびている。」です。
男女の顔の特徴と描き分けのポイント
少年少女の顔
若ければ若いほど…男女の違いは目立ちません。ふっくら丸みを帯びた顔から、成人になるにつれて男/女の特徴が出てきます。
成人男女の顔
成人男性の顔(女性と比べた時の特徴)
●額や頬のラインが直線的。
●エラが張っている。
●鼻は長めで口は大きい。
●眉は濃い。
成人女性の顔(男性と比べた時の特徴)
●額は曲線的で頬は丸みをおびている。
●エラは目立たない。
●鼻や口はこじんまりしている。
●眉は薄い。
中年以降の男女の顔
若者でも中年でも老人でも顔の基本的な特徴は変わらないですが、年老いると女性は脂肪が減っていくので骨筋が目立ってきます。男性的な要素に近づく感じです。そのため、年長者の女性を描く時は顔のふっくら感を抑えるのがポイントとなります。(逆に、ふっくらとしてハリのある顔は、若者らしさを出すポイントです。)一方、男性でも、顔に脂肪がついてふっくらすると、女性的な感じになる…とも言えるかもしれません。
男女の体の特徴と描き分けのポイント
男性の体(女性と比べた時の特徴)
●肩幅が広い。
●体のラインが直線的で角ばっている。
女性の体(男性と比べた時の特徴)
●肩幅が狭いが骨盤が広い。
●ふっくら丸みをおびていて、ウエストがくびれている。
男性の体は、女性よりも肩幅が広く全身の骨が大きくガッチリしており、筋肉の少ない筋張った部分や関節部分はくっきりして見えます。一方、女性の体は、骨盤以外は男性よりもこじんまりしており、全身に脂肪の量が多いのでなだらかでが丸みを帯びています。
男女の体を描き分ける一番のポイントは、基本的な全体のフォルム:男性は骨盤よりも肩幅を大きく描き、女性は肩幅と骨盤を同じくらいの幅で描くことです。そして次のポイントとしては、顔と同様に、男性は直線的で角ばった感じで描き、女性は曲線を多用し丸みをもたせて描くことになります。
バリエーションあふれる男女の描き分け
男女の体の特徴をそれぞれに誇張すれば、マッチョな体形になったりグラマーな体形になったりします。また、男女の特徴的な差異をなくしていくほど中性的な体形になっていきます。また、体も顔同様、年齢の要素が入ってくると男女の特徴もまた変わってきます。
顔にも様々なバリエーションがありますが、顔と体がちぐはぐにならないように描くのも大切です。性別+個性+年齢の要素を加えて、顔と体はイメージを合わせて描くと絵としてはまとまります。