人形をベースにして色々な角度で人物を描く

ミロのヴィーナスの石膏像をベースにしてエイミーを描いてみました。左から順番に、正面、アオリ(エイミーを見上げた状態)俯瞰(エイミーを見下げた状態)の絵です。デッサンの整っている頭像に合わせてオリジナルのキャラクターの顔を描いてみるとどうなるのか…ということにトライしてみました。結果…ミロのヴィーナスとエイミーでは目の比率や鼻口の凹凸等が全然違いますが、アオリ/俯瞰で顔の各パーツがどのくらいの見え方になるか、ということの参考になりました。

アオリ …顎の下の面がよく見えて、頭の天辺が小さく見えます。

俯瞰 …頭の天辺がよく見えて、口や顎が小さく見えます。

人の顔の構造を理解するのに石膏像をデッサンしたり、オリジナルでキャラクターを描く時にモデルの頭像を参考にするのは、画力の向上つながります。


石膏像をベースにして人物を描く

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引き続き、ミロのヴィーナスをベースに、色んなテイストの色んな人を、色んな角度から描いてみました。左上から順番に…
●ダンディな紳士
●浮世絵美人
●カートゥーン少年
●ウサギさん
●アニメ少女
●イケメンくん

人の顔を色んな角度で描いてみるというのは、絵の練習になりますね。参考にするものが何もない状態で描くより、描きたい人にできるだけ似たベースのモデルを参考にして描くと、描きやすく、デッサンの整った絵になると思います。昨今は、三次元のモデルをベースに絵を描くことが多いので、デッサンやパースに狂いのない正確な絵を、短時間で実現しやすくなりました。ただ、整った絵は綺麗ですが、正確な形にとらわれ過ぎると味気ないものになってしまうので注意が必要です。


例えば、三次元のゲームのキャラクターだと、アニメートして動かしても決して歪まずデッサンの整った絵ができますが、手描きの二次元の絵やアニメーションの方が、多少歪みがあっても、それが表情の豊さであり、魅力的に見えるといったことです。この場合、歪みが人間のリアルさを出している言えます。建築物や工業製品を表現する上ではデッサンが整っているに越したことはないですが、人間や動物といった生命体を表現する上では、ある程度の歪みも重要な要素なんですね。…とはいえ、絵を描く上で基本的なデッサンを抑えておくことは大事です。


デッサン人形をベースにして人物を描く

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全身可動のデッサン人形をベースに絵を描いてみました。完全に正確な人体モデルでなくても、キャラクターにとらせたいポーズを実現でき、手足の比率や曲がり方、パース等を確認しながら絵を描くという点で大いに役立ちます。アオリや俯瞰など、キツめのパースのきいた難しい角度で人物を描きたい時は、特に便利です。絵を描く人は、人体モデルを一つは持っておくのがお勧めです。

人物をパースで立体的に捉える
立体物を点と線と面でとらえる
感情をもった人物の表情を描く

         
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