奥行きのある三次元風のアート作品を作ってみました。当てる光と見る角度によって様々な表情を見せる立体アートです。複数のプラ板に直接マジックで絵を描き、厚みをもたせて配置することで作品に立体感を生み出してみました。以前制作した「3Dボックス」を応用した作品となっています。
3Dアート(ステンドグラス風)を作るのに必要なもの
用意するもの
<①プラ板 ②スチレンボード ③プラダン ④下描き用の紙 ⑤マッキーなどの油性マジック ⑥ポスカ ⑦マスキングテープ ⑧接着剤>
※①できれば厚めのプラ板がおすすめです。
※②100円ショップのダイソーで、厚さ5mmのカラーボードが購入できます。
※③薄いプラスチックのダンボールです。ダイソーで購入できます。最後に作品の表裏に貼り付けます。
※④⑤マッキーとポスカ
プラ板の裏面にマッキーとポスカで絵を描いて色を塗っていきます。油性マジックは色に透過性がありますので、透明な物に描いて光を当てると色が輝いて見えます。一方、ポスカは水性で、色は不透明になります。この二種類のペンを使い分けて色を塗ります。
今回の作品では、海の透明感の青にはマッキーを使って、人物の肌にはポスカを使うなどしました。アニメのセル画みたいな感じで、細部の輪郭を描いてから、絵の裏側を塗ります。(塗った部分はボコボコしてしまうので、こちらが裏側にくるように描きます。)
3Dアート(ステンドグラス風)の作り方
下描きを描く
ショートストーリーの③番目のシーンを作ってみました。人魚たちが海の衣装を仕立ててくれる場面です。下絵を描き、その上にプラ板を敷いてマジックでなぞって描いていきます。
複数のプラ版に絵を描く
今作は、同じ大きさのプラ版を4枚用意して、絵に奥行きが出るように絵を4層に分けて描きました。
1枚目(一番手前)…白い水の波紋、泡、クラゲ、海藻
2枚目(中間)…人物、地面
3枚目(中間)…地面、珊瑚礁、海藻、小物、
4枚目(一番奥)…青い水の波紋、魚
絵が重なった時の絵の構図を計算して層分けするのがポイントです。
裏から見た状態です。
層を重ねてまとめる
絵を描いた後、4枚のプラ版の間にそれぞれスチレンボードで作った枠を挟んで厚みのある層を作り、全てを重ねて接着します。出来上がったスチレンボードの層の表と裏にプラダンで作った枠を貼り付け、周囲を模様のついたマスキングテープで覆ったら完成です。
奥行き感のある海の世界が出来上がりました。水中で人魚や魚たちが浮かんでいるように見えるでしょ♪見る角度によって様々な表情を見せます。光の当て方によって、色が透けたり色の濃淡がはっきり見えてきたりするので、ちょっとステンドグラス風の作品でもありますね。うっすらした色が重なって、涼しげな雰囲気の作品になったかな?と思います。
ちなみに、人魚の髪の毛の先・クラゲのひらひら・水の模様など、透明感を出したい部分は、油性マジックのマッキーで塗りました。白いポスカで塗った水の波紋の模様の輪郭は、カッターで削って色を薄め、白の太さを調整したりしてみました。
ちなみに、作品に光を当てて影絵を作ってみると…こんな感じで見えます。