色の彩度を駆使してビジュアルをつくる

を構成する「色相」「明度」「彩度」の三要素のうち、「彩度」に着目した色の使い方のポイントをまとめてみました。彩度とは、色の鮮やかさの度合いのことです。彩度を調整することで、ビジュアルをより見やすくしたり、より印象的なイメージを与えたりすることができます。


彩度とは、色の鮮やかさの度合い

色相の鮮やかな純色が、最も彩度が高い

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ペイントソフトのカラーパレットにある虹色のカラーサークルが、彩度の一番高い色(純色)に当たります。

無彩色が混ざると彩度が下がる

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純色無彩色(白色、灰色、黒色)を混ぜると彩度が下がります。彩度の高い色は派手で躍動感のあるイメージを受け、彩度の低い色は落ち着いていて静的なイメージを受けます。
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ビジュアルの全てを高彩度の色で構成すると、目がチカチカして落ち着かない感じになります。逆に低彩度のみで色を構成すると、生気が抜けた感じになってしまいます。彩度は一つのビジュアルの中でのバランスが重要です。あるべきところに高彩度の色をおき、また、あるべきところに低明度の色をおくことで、美しくまとまりのあるビジュアルとなります。

彩度を意識したイメージづくり

自然の法則に合わせた彩度

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まず、現実世界の物の見え方として、光を受けている部分は彩度が高く、陰影の部分は彩度が低いです。空想のモノを描く際も、このことを意識して着彩すると、絵にリアリティが生まれます。また、進出色である暖色を高彩度にするとより飛び出して見え(印象が強まり)後退色である寒色を低彩度にするとより奥まって見え(印象が弱まり)ます。

意図的な彩度

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注目ポイントに高彩度をおき、その周囲に引き立て役として低彩度をおくと、ビジュアルの視認性を高めることができます。こちらの絵は、「雪洞の光の美しさをメインで見せたい」という意図があるので、赤や黄色い光を高彩度にしてインパクトを強め、他の部分は彩度を抑えています。また、手前の雪洞が主役で遠くのものは目立ってほしくないので、遠景の彩度を全体的に抑えるなどの調整をしています。

光が当たっているから高彩度にするというだけではなく、全体のビジュアルの中で真っ先に人のが行くように、目的のもの(主役)を高彩度にするというのも視覚表現として効果的です。

色を扱う際は、色相明度と合わせて彩度も細かく調整して、ビジュアルの精度を上げてみて下さい。


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