デジタルペイントの制作日記です。5月5日こどもの日をイメージしてイラストを描きました。題名は、「青雲の志」です。龍とともに青空を舞い上がっていく少年を描きました。今回の絵は、ダイナミックさをポイントに描いています。
鯉のぼりって、古事成語の「登竜門」に由来しているんですよね。中国にある、竜門という急流をのぼることができた鯉だけが龍になることができるという伝説にちなみ、鯉のぼりには立身出世の願いが込められているようです。また、五行思想に由来した五色の吹き流しには魔よけの願いも込められているといいます。…それらの要素を絵の中に詰め込んでみました。
<イラストメイキング動画>
photpshopによるデジタルペインティング
鉛筆で線画を描く
プリント用紙などに鉛筆で下描きしてから、画像をスキャナーで取り込みます。A4用紙に描きました。線画を残さない予定なので、かなり大雑把に描きました。photoshop上で下描きをしてもいいと思います。
背景と人物の固有色を塗る
少年と龍の個有色を塗りました。龍は青系の色でまとめてみました。少年は赤系の色でまとめ、身を守るマントと一緒に、五色(青、赤、黄、白、黒「紫」)の吹き流しをたなびかせてみました。龍の形がものすごく適当ですみません。
光と影を描く
太陽の光の方向に向かっていくイメージを作ろうと思いました。光を全身で受けて見えるように光を描き、同時に陰影も描きました。ダイナミックに見えるように、構図も調整しています。デジタル作画は、画像の切り貼りや修正を後からいくらでもできるので楽です。
人物を描き込む
絵全体のイメージを清々しい青空にしたかったので、少年の鎧も青系に変更しました。色や形のバランスを考えながら、少年と龍をざっくりと描き込んでいきます。
細部を描き込む
鎧のデザインや龍の鱗や毛をはっきりと描いていきました。硬いもの/柔らかいもの、光っているもの/光っていないもの…といったように物体の質感の違いを意識しながら描いていきます。現段階では、奥行きや空気感が感じられない絵となっています。
空気感を整える
一番手前に龍の顔と少年→その奥に龍の体→一番奥に龍の尻尾→空。という位置関係に見えるように、物体の遠近感を調整していきました。基本的に、奥に行くほど空の色に染まっていくという感じで描いています。あと、長~い龍の胴体は動いているイメージなので、左右方向にぼかしを入れてみました。
クエフェクトを追加する
龍の体に、光を放つキラキラした鱗を加えてみました。鱗の破片も周囲に飛び散らせて、スピード感も出してみました。また、空の中を移動しているので、霧ががかった雲も空間の中にうっすらと加えてみました。最後に、空よりも人物の方が目立ってほしいので、主張しすぎないように空の存在感を押さえました。
臨場感のある絵になったかな…どうでしょう。
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CLIP STUDIO PAINT PROはイラスト制作専用
CLIP STUDIO PAINT EXはイラスト制作とマンガ制作に特化
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ちなみに、こちらのイラストは液晶タブレットで描きました。板ブレットより直接的に描くことができるので、とても描きやすいです。
今回はPhotoshopで描きましたが、CLIP STUDIO PAINTにも同じ機能があるので同じような絵が描けます。
●CLIP STUDIO PAINTでイラストとマンガを描く
●デザイナー必須の画像制作ツールPhotoshop
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