デジタルペイントの制作日記です。空を駆けるファンタジーなイラストを描きました。副題「大空へ連れって」。着彩はペイントソフトのphotpshopを使っています。
↓二種類ある描き方のうち…
①ラフ画→光と陰影でざっくり立体感を描く→細部の立体感を描く …陰影の立体感で形を捉える。
②ラフ画→線画→固有色を着彩→陰影を描く→光を描く …輪郭で形を捉える。
今回は、②の描き方を実行しています。最終的にはほぼ線画を残さない厚塗りで仕上げました。
photpshopによるデジタルペインティング
鉛筆で線画を描く
プリント用紙などに鉛筆で下描きしてから、画像をスキャナーで取り込みます。画用紙の凸凹感がスキャンされないように、表面がマットな用紙に下描きするのがお勧めです。データ化した画像をphotoshopで開き、トーンカーブでコントラストと明暗を調整し、いらない線や汚れを消し、鉛筆で描いた輪郭線が綺麗に見える状態に整えました。
固有色を塗る
肌、髪、衣服、背景を輪郭に合わせて固有色を塗ります。その後にまず、絵の全体的な雰囲気を決めて空気感を出したかったので、雲の写真素材を重ねて背景の情報量を上げました。
全体が見えてくると感じることがあります。↑人物と構図に動きがなくてつまらない感じがする…ので、↓次で思い切って躍動感のある構成に変えてみました。
陰影と光を塗る
右上から光が当たっていると設定して、全体的に対象物の陰色をブルー系の色で塗りました。全体的に色を重ねて厚みを出す塗り方をしています。当初は鉛筆の線画を残した絵にしようと思ったのですが、線画そのものが美しくなかったので…残さない描き方にしました。
構図は、近景に女の子、中景に飛行物体、遠景に陸地です。手前の人物と最遠景の陸地の間に、飛行物体と空飛ぶ人が位置するという様に決めました。ちなみに画面下の飛行物体は大型で、内部は庭園になっている設定です。現状はそう見えませんが、大型の乗り物がかなり下の方に位置しているように描こうと思います。
遠近感を整える
飛行物体は女の子の遥か下にあるので、雲に隠れている感じを出し、遠景の陸地は空気遠近法で奥へ行くにしたがって青くなっていく感じを出しました。今回は、青の美しさ、清々しさとともに、解放感のある空間を描きたいと考えました。遠方の陸地から大空へ飛び出していくイメージを強調するために、奥行き感のある雲を追加して空の広がりを出してみました。