デジタルペイントの制作日記です。五節句中、７月７日七夕をイメージしてイラストを描きました。織姫と彦星がカササギのつくった橋を渡り、天の川の上で再開するシーンです。今回の絵は、暗闇の中の輝きをポイントに描いています。
●イラスト・絵画「桃の節句」を描きました。 …ひな祭りのお雛様のイラスト
●イラスト・絵画「端午の節句」を描きました。 …こどもの日の鯉のぼりのイラスト
五節句（1.7.…人日の節句、3.3.…上巳の節句、5.5.…端午の節句、7.7.…七夕の節句、9.9.重陽の節句）
photpshopによるデジタルペインティング
鉛筆で線画を描く
プリント用紙などに鉛筆で下描きしてから、画像をスキャナーで取り込みます。A4用紙に描きました。線画を残さない予定なので、かなり大雑把に描きました。photoshop上で下描きをしてもいいと思います。
背景と人物の固有色を塗る
さらっと固有色を塗って全体の色のイメージを出してみました。アジアテイストで結構原色で塗ってしまいました…。左から右に風が流れて、短冊や衣服がたなびく感じで描いています。
光と影を描く
左上から光が降り注いでいる設定で、陰影を描いていきました。後ろには天の川が流れていて、織姫と彦星がカササギのかけた橋の上にいるという設定にしてみました。天の川は、星の集合体というより本物の川に近いイメージで描写する予定です。
人物を描き込む
背景に川の画像を合成してみました。川の向こうは岸になっています。背景と人物をはっきり分けて、人物の立体感を描き込んでいきました。闇の中なのに、彩度が高すぎですね。。短冊も、存在がちょっとうるさいので調整する必要があります。
細部を描き込む
人物と、カササギをはっきりと描いていきました。織姫の袖とスカートと羽衣（スカーフ）は、キラキラして透明感のある素材にしてみました。暗闇に対して、まだ人物が明るすぎなので調整します。
デジタル画のペンタッチについてですが、塗りがヌルっとしたりボヤっとなりやすいので、特に陰影には抑揚をつけてシャープにメリハリをつけて描くのが大事だと思います。
●リアルで美しい手の描き方 …手の描き込みにクローズアップしてみました。
空気感を整える
手前から順に、人物（彦星と織姫）→短冊→カササギ→川→岸と位置しているように見えるように全体の奥行き感を調整します。物の距離感を出すために、描き込んだり、色を抑えたり、青く染めたり等々行いました。（現状は、人物の陰影が乏しく明るすぎて人物だけ浮いて見えます。）大きな塊の単位で奥行きができた後は、手前の手と奥の手、手前の衣服と奥の衣服といった狭い範囲でのモノの前後感を出すように調整していきます。
視線誘導を考えて絵をまとめる
織姫と彦星の手の辺りに視線が行くように、他の部分の存在感を押さえました。特に、左上でなびく短冊は思い切って存在感を弱めました。織姫の手の上にある短冊だけ、「願いが叶うという」意味を込めて目立つように描いています。
クエフェクトを追加する
中央の特別な短冊の周囲だけ、強い光の粒のエフェクトを追加しました。織姫のスカートの裾と、カササギに接している空間も少し輝かせて、ファンタジーな感じにまとめてみました。闇夜の中のきらめきを感じるイメージになったかな…どうでしょう。
CLIP STUDIO PAINT PROはイラスト制作専用
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＜イラストメイキング動画＞
●イラスト・絵画「桃の節句」を描きました。 …ひな祭りのお雛様のイラスト
＜イラストメイキング動画＞
●イラスト・絵画「端午の節句」を描きました。 …こどもの日の鯉のぼりのイラスト
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●感情をもった人物の表情を描く
●人形をベースにして色々な角度で人物を描く